【ヤスデ】

日本を含む世界各国に生息しており、小型〜大型まで様々な種が確認されている。小型種で数cm、大型種で30cmを超える。

主に地表棲と地中棲の2つのタイプがおり、様々な種が流通するが、それらには未記載種も多く含まれる。


奇蟲の多くは毒を有するが、ことヤスデに関していえば、無毒である。

ただし、刺激を与えると、体表から独特な薬品臭がする黄色い液を分泌する。

肌の弱い人は若干ヒリヒリしたりするので、手についた場合は、目や口の周りに触れずすぐに手を洗うようにして下さい。手を洗っても1〜2日、その箇所が紫に染色されてしまうが、問題はなく消える。


容姿の見た目から、よくムカデと混同されがちだが、異なる生き物である。

その見た目から、国内では害虫として扱われることが多いが、実際は分解者にあたる益虫である。


【飼育】

凶暴な生き物ではない為、複数飼育が可能。

ごく一部の種を除き、容易に飼育することが出来る。

プラケースや水槽を使って飼育するが、水槽の場合、接合部のシリコンを伝い登ることが出来るので、蓋の閉められる物を準備する必要がある。また、そのシリコンを食べて死んだという情報もあるので、基本的にはプラケースを使うことをオススメします。

底面に数cmの腐葉土を敷き、過密になり過ぎない数で飼育すること。


【温度・湿度】

温度は23〜26℃程度で飼育する。冬場の保温には、エアコンや温室を使用することをオススメします。

乾燥に弱く、適度な湿度を保つ必要がある為、パネルヒーターを使用すると蒸れが酷くなり、状態を崩したり、死に至ることもある。


【成長】

ベビーからアダルトまでは脱皮を繰り返すことで成長する。


【エサ】

エサ用昆虫は食べません。

基本は床材に使用した腐葉土を食す種が多く、それ以外の種も、野菜クズ・果物・菌糸類・地衣類を食べる。


󾭢︎食べ残しはカビやダニの発生の原因となる為、取り除き清潔に保つこと。


【繁殖】

なかには生態が解明されていない種もおり、難しいとされるが、基本的に流通する種に於いては、容易な種も多い。ただし、狙って繁殖させたというより、複数飼育をしていて気付いたら殖えていた、という場合が多い。累代飼育、飼育下繁殖を望む場合は、バンブルビーミリピードやタンザニアレッドレッグあたりが容易なのでオススメ。


卵は糞に包まれている為、外見では判別することが難しい。その為、床材を交換する際は、糞を別に管理しておく必要がある。

【寿命】

基本的にはどの種も長くなく、数年程度と言われるが、他の奇蟲に比べ、繁殖が容易である為、長く飼育を楽しむことが出来る。

世界最大種のタンザニアジャイアントであっても、5〜6年と言われているが、大きさや成長速度からしてもっと長く生きるという情報もある。